新元号が発表されました。
昨日、平成31年4月1日に「平成」に代わる新元号を「令和(れいわ)」と政府が決定し、菅義偉官房長官が記者会見で発表されました。
新元号を記した政令は同日中に天皇陛下による署名・公布の後、皇太子殿下が新天皇に即位される5月1日午前0時に施行されます。皇位継承前の公表は憲政史上初めてで、645年の「大化」から数えて248番目の元号となるそうです。
菅官房長官の記者会見に続き、安倍晋三首相も記者会見し、談話を発表され新元号の意義を説明がなされました。「令和」の出典は『万葉集』巻五の「梅花謌卅二首并序(梅花の歌 三十二首、并せて序)」
于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。
時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。
にある一文で、確認される限りでは、初めて漢籍ではなく日本の古典(国書)から選定された元号になるそうです。安部首相の談話では、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味を込めたと説明されておりました。
「令和」の令の文字には「よい」「すぐれた」「めでたい」などの意味合いが、和の文字には「やわらげる」「なごやか」「おだやか」などの意味があるそうですが、新たな元号の時代が「すぐれて、おだやかな、なごやかな」時代であってほしいものだと、新しい元号を私は受け止めております。また、龍前院にお参りいただく皆様にとっても「おだやかでよい日送り」ができることを祈念しております。
さて、話は替わりますが龍前院では、平成最後の行事として、檀信徒護持会主催の懇親旅行が4月11日に行われます。今回は「豊洲・築地」を巡ります。豊洲市場を見学した後、築地で美味しい食事が待っているそうですので、ご期待ください。
また、吉祥寺様にお参りいたします。吉祥寺は駒澤大学の前身である学寮「栴檀林」があったことでも知られる曹洞宗の名刹であります。八百屋お七の塚や二宮尊徳のお墓・榎本武揚のお墓があることでも知られています。参道の桜も有名ですので、今年は開花が早いですが、名残の桜を見ることが出来るのではないかと思います。ご参加されます方どうぞ宜しくお願いいたします。
副住職記